ヘアケア

これってフケ?実は原因は乾燥だけじゃない!フケの原因と対策を徹底解説

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毎日しっかりシャンプーしているのにフケが出る……。フケには不潔なイメージがあるので、なんとしても解決したいですよね。

とはいえ、フケをゼロにはできません。そもそもフケは誰にでも出るものです。ではなぜ、フケが目立つ人とそうでない人がいるのでしょうか?

毎日洗髪しているのにフケが気になるなら、洗い方や頭皮に問題があるのかもしれません。

ここでは、フケが発生するメカニズムやフケが増える原因、さらにフケを抑えるケアのポイントについてお伝えします。

フケが出るメカニズム

図:プライド2018冬P8 の図を挿入

フケの正体は、頭皮のターンオーバーによって排出された角質です。頭皮の生まれ変わりにターンオーバーは欠かせないので、誰でもフケが出ています。ターンオーバーがスムーズに行われていればフケの粒は小さく、洗髪で取り除けるので、フケにはほとんど気づきません。

厄介なのは、目立つフケ!フケが見えるか見えないかの差は大きいですよね。

目立つフケの正体は、実は頭皮についた汚れの可能性があります。
洗髪で取りきれなかった汚れや皮脂が乾燥すると、フケのように見えることがあるからです。特に空気が乾燥する冬は、いつも通りにすすいでいるつもりでも、頭皮まできちんと水分がいきわたらず、皮脂や汚れが残りやすい季節。乾燥した汚れが、フケのように見えているかもしれません。

フケが増えたと思ったら、汚れだったという可能性もあるのです。

フケが増える原因

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ここでいうフケとは、本来のフケであるターンオーバーによって排出された角質の他に、頭皮に付着したフケのように見える汚れも含みます。

次のような習慣は頭皮の健康を損なう恐れがあり、フケが増えたり、フケのように見える汚れがたまる原因になるので注意が必要です。

すすぎが不十分

すすぎ不足は、フケやフケのように見える汚れの原因になります。

洗髪で大切なのは、十分なすすぎです。通常のフケなら、シャンプー前にぬるま湯ですすぐだけで十分取り除くことができます。つまり、フケが増えるということは、すすぎが足りていない可能性があるということ。頭皮まできちんと水分が行き渡るように、シャンプー前のすすぎは1分30秒以上かけて洗いましょう。ここでしっかりすすぎ洗いをすることで、フケはもちろん頭皮の汚れの8割を落とすことができます。

また、シリコンを含むシャンプーを使っている場合は、シャンプーのすすぎ残しがあると頭皮にシリコンの膜が張りつき、汚れとして残りやすくなります。頭皮に残ったシリコン剤が乾燥するとフケのように見えるので、シャンプー後はしっかりすすぐことが大切です。すすぎにはシャンプーの2倍の時間をかけ、シリコンはもちろんその他の成分も残らないように丁寧に洗いましょう。

頭皮の乾燥

頭皮の乾燥は、フケやフケのように見える汚れの原因になります。

頭皮が乾燥すると角質層の水分が不足して、未熟な角質細胞まで剥がれ落ちやすくなり、フケが増える原因になります。空気が乾燥する季節や空調のきいている室内は、顔と同じく頭皮の乾燥も進むので、フケが増えやすい環境です。

また、頭皮の乾燥は皮脂分泌を促すので、乾燥しているのにべたつくフケが出ることがあります。これは、皮脂や汚れが原因です。特に寒い季節は、毛穴が閉じて汚れがたまり、皮脂も排出されにくいので、汚れと皮脂が混ざりべたつきやすくなります。その結果、べたついたフケが増えたように見えるのです。

洗浄力の高いシャンプーを使った洗髪のやりすぎ

洗浄力の高いシャンプーは、フケの原因になります。

フケが出ると、その刺激によってかゆみを感じやすくなります。かゆみを抑えるために、つい洗浄力の高いシャンプーを使いたくなりますが、洗浄力が高いということは、頭皮の乾燥を招きやすいということ。頭皮の乾燥はフケの原因になるので、結果的にフケを増やす悪循環に陥っている可能性も!

洗浄力の高いシャンプーで1日に何度も洗髪するのは、頭皮の乾燥を悪化させてしまうのでNGです。

皮膚炎

頭皮が皮膚炎を起している場合もフケが増えます。

水虫の原因菌である白せん菌に頭皮が感染すると、大きなうろこ状のフケが出ます。また、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)になるとべたつく黄色いフケが、アトピー性皮膚炎では小さなフケがポロポロとたくさん出やすくなります。

フケを抑えるために洗浄力の高いシャンプーで頻繁に洗髪すると、皮膚炎が悪化する恐れがあるので危険です。

フケの大きさや色、量に異常を感じたら、皮膚科や薬局に相談することをおすすめします。

シラミ

シラミにかかると、髪にシラミの卵がつきフケのように見えます。

髪に産みつけられたシラミの卵は、手で払っても取れないうえに、頭皮には強いかゆみを感じます。また、タオルや枕などを共有する家族には、シラミが移りやすいので注意が必要です。

シラミは専用のシャンプー以外では取り除けないので、通常のケアを続けても改善はしません。皮膚炎と同じく、皮膚科や薬局に相談するようにしましょう。

フケやフケ様汚れを抑えるためのおすすめケア

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フケやフケ様の汚れを抑えるためには、頭皮に潤いを与えてターンオーバーを整え、余分な汚れを残さないことが大切です。

次のような習慣を意識してケアを行いましょう。

シャンプーは頭皮に良いものを選ぶ

頭皮は肌の一部。だからこそ、成分にこだわったシャンプー選びが大切です。アミノ酸は頭皮への刺激が少なく、保湿力もあるのでフケ対策にも役立ちます。頭皮が潤いターンオーバーが整えば、フケや過剰な皮脂の分泌を抑える効果が期待できます。

また、潤い成分が配合されたシャンプーもおすすめです。保湿成分の代表とも言えるヒアルロン酸は、頭皮の潤いにも欠かせない成分。ヒアルロン酸配合のシャンプーなら、毎日の洗髪で潤いケアができます。

スカルプケアで健康な毛穴をキープ

スカルプケアは、毎日の洗髪だけでは取りきれない毛穴に付着した汚れを取り除くのに役立ちます。

頭皮の皮脂量は、実に顔の3倍とも言われ、汚れと混ざって毛穴をふさぐ原因にもなります。さらに、カラーリング剤やシャンプーの洗い残しなど、毛穴にはさまざまな汚れが付着しています。

こうした汚れを取り除くためには、定期的なスカルプケアで頭皮を清潔に保つことが大切です。おすすめはクレイパックを使ったケア。クレイには毛穴につまった皮脂や汚れを吸着して取り除く働きがあります。週1回程度、シャンプー前にクレイパックをすることで、頭皮を清潔に保ちやすくなりますよ。

自宅のケアとあわせて、美容院でのスカルプケアもおすすめです。プロが頭皮の状態をチェックして、フケの原因にあわせたケアを提案してくれるのも◎。

頭皮マッサージで血行促進

頭皮マッサージは血行を促進してターンオーバーを整え、フケを抑える効果が期待できます。

マッサージの際は、指を開いた状態で手のひらを頭にあて、頭皮を動かすようにもみほぐしましょう。指に力を入れすぎると、頭皮に爪があたり傷つける恐れがあるので、指を立てずにやさしくもみこむのがポイントです。

頭皮の乾燥対策

顔を洗ったら化粧水をつけるように、洗髪後は頭皮にもスカルプエッセンスやローションなどをつけ潤いを与えましょう。髪を洗った後は皮脂が洗い流され敏感になっている一方で、水分が浸透しやすい状態でもあります。素早い保湿ケアで潤いを補給して、頭皮を乾燥から守ることがフケ対策につながります。

洗髪後に頭皮に保湿剤をつけて、やさしくマッサージしながら浸透させます。その際は、髪をこすらないように気をつけて!濡れた髪はキューティクルが開き、傷つきやすくなっています。

まとめ

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フケの原因はさまざまですが、頭皮がトラブルを抱えている点では同じです。フケが気になるあまり、洗髪を繰り返したくなるかもしれませんが、過剰な洗髪がフケを余計に増やしている可能性もあります。

まずは頭皮を健康な状態に整えることが先決!毎日の丁寧なケアを心がけましょう。

また、フケの原因を知りたい時は、皮膚科や美容院などで専門家に頭皮をチェックしてもらうのもおすすめです

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