芸能人がSNSで紹介したことをきっかけに、「かぶって寝ると髪がサラサラになる」などの噂が広がり、最近話題のナイトキャップ。
気になっている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、ナイトキャップの効果についてと、髪の乾燥、摩擦対策についてお伝えします。
ナイトキャップとは?
就寝時にかぶって寝る帽子のことです。
古くは、シラミ防止や防寒対策として使われていたと言われています。
最近は、カラフルな色や柄のもの、フリルがついているものなどが増え、ファッションの一部として楽しむ人も増えています。
ナイトキャップの素材は?
ナイトキャップは、シルク素材を使っている商品が多くみられます。
これは、シルク特有の保湿成分が頭皮と髪の乾燥を守ってくれるところにあるようです。
保湿力が高いのに蒸れにくいため、長時間かぶる就寝時のナイトキャップの素材としては優れていると言えるでしょう。
ただし、100%シルクではなく、中にはナイロンやポリエステル混合のものがあります。この場合は、素材の組み合わせとして、静電気が起きる要因になり得ますので避けたほうがよいでしょう。
ナイトキャップに期待できる効果とは?
ナイトキャップに期待することとして「乾燥から髪を守る」「寝ぐせ防止」などを挙げている方が多いと思います。では、実際どうなのでしょうか?
乾燥から髪を守る?
「乾燥から髪を守る」というのが一番期待出来る効果でしょう。
ナイトキャップを被り、物理的に髪を覆うことで、キャップ内が保湿され乾燥対策になると言えます。
マスクをすると保湿され喉の乾燥対策に繋がるように、ナイトキャップも空気の乾燥から髪を守る効果があります。
寝ぐせ防止?
ナイトキャップを寝ぐせ防止として使用している人もいると思います。
これについては、直接的に寝ぐせ防止になるというより、髪を乾燥から守ることにより、広がりが抑えられ、結果として寝ぐせ防止に繋がっていると言えるでしょう。
ナイトキャップを被ると髪がある程度固定されることから、寝ぐせ防止になっているのでは?と思う方もいるかもしれません。
もちろん、物理的に固定することで寝ぐせを防ぐ役割もあるかもしれません。しかし、寝ぐせの根本的な原因の一つは髪の乾燥です。
髪内部に水分がしっかりある健康な髪の毛は、外部からの影響を受けにくいため、ナイトキャップをかぶらなくても寝ぐせが付きづらいのです。
髪を乾燥から守ることで寝ぐせがつきにくくなる!
寝具との摩擦から守る?
朝起きたら、まくらに自分の髪の毛が沢山ついていてギョッとした、という経験はありませんか?
これは、ダメージを負った髪がまくらとこすれたことにより、抜け毛に繋がった可能性があります。
ナイトキャップを被ると、寝具とのこすれは防げますので、一定効果はあるかもしれません。加えて、抜け毛が散らばらないという利点もあるでしょう。
ただ、ナイトキャップの素材が髪を傷めるものでは意味がありません。化学繊維はなるべく避けるなど、工夫するといいでしょう。使うとしたら、髪との摩擦や静電気が発生しづらい100%シルクや綿のものがおすすめです。
ナイトキャップより重要?髪の乾燥・摩擦で気を付けること
ナイトキャップを検討している・興味のある方は、このようなお悩みがあるのではないでしょうか。
・髪の広がり、ヘアダメージ
・寝具との摩擦
・寝ぐせ
確かにこれらの解決方法として、ナイトキャップは一定の効果が見込める可能性はあります。
しかし、髪そのものが乾燥していたり、ダメージがある状態では、満足のいく効果を実感できないかもしれません。ナイトキャップに頼る前に、もっと根本的なヘアケアを見直してみませんか?
髪の乾燥ダメージの原因は?
髪が乾燥する・パサつく原因は、髪内部の水分が不足しているからです。
乾燥やパサつきがあるということは、髪の内部から水分がどんどん逃げ出している状態です。
それをそのままにしておくと、髪表面のキューティクルがはがれて、髪内部のタンパク質や水分が流出し、枝毛や切れ毛が出来てしまうのです。
シャンプーを見直すことが大切
髪が水分不足になる原因は様々ですが、一番はシャンプーです。シャンプーは頭皮と髪の汚れを落とすだけなく、健康な髪の土台作りに重要です。
髪をダメージから守るためには、ノンシリコンのアミノ酸系シャンプーを使うのが一番よいでしょう。
その際は、髪がきしまないノンシリコンシャンプーを使うことが大切です。
「ノンシリコン=髪がきしむのは仕方ない」と思っている方がいたら、そんなことはありません。いくら成分や香りが良くても、髪がきしむということは、キューティクルに損傷をあたえていることになります。
髪の乾燥を防ぐには、ナイトキャップよりも毎日使用するシャンプーを変えることのほうが重要です。
乾燥・摩擦対策にはアウトバストリートメント
髪の乾燥や、寝具との摩擦が気になる方は、ナイトキャップよりも先にアウトバストリートメントの見直しがおすすめです。
夜は入浴してから寝る方が多いと思いますが、髪を洗った後は、キューティクルが開いている状態なので、少しの刺激でもダメージにつながります。シャンプー後にきちんと保湿することがとても大切です。
シャンプーなどで流れ出たアミノ酸やヒアルロン酸、タンパク質などを補う必要がありますので、それらが配合されたアウトバストリートメントを使いましょう。
そうして髪の毛を守ることが乾燥対策と摩擦軽減に繋がります。
髪の乾燥や摩擦対策の根本的な原因を考えよう
ナイトキャップを就寝時の乾燥対策の一つとして使用するのは、一定の効果は見込めるかもしれません。
しかし、髪の乾燥の原因になっていることに目を向け、根本解決を目指す方がおすすめです。
ナイトキャップが必要ないくらい芯から美しい髪を目指しましょう!