SNSなどでよく見かける透明感のある外国人風カラー。一度はやってみたいと思ったことはありませんか?
しかし、外国人風のカラーはブリーチ必須のことが多いため、ヘアダメージなどからちょっと抵抗感がありますよね。
そんな中、人気が出てきているのが「ダブルカラー」というメニューです。
名前の通り、2回カラーをする施術なのですが、ご存知でしょうか?
今回は、「そもそもダブルカラーとは?」「どんな風に美容院でオーダーするの?」「施術にはどのくらいお金がかかるの?」などの疑問点について解説していきます。
ダブルカラー・ブリーチ・カラーリングの違い
ダブルカラーとはどのようなものでしょうか?
また、通常のカラーリングやブリーチと何が違うのでしょうか?基本的なカラーリングの定義から説明していきます。
カラーリングとは?
カラーリングは、ヘアカラー剤を使って髪に色を入れていく施術です。
薬剤による化学反応でキューティクルを開き、毛髪中の「メラニン色素を脱色」すると同時に、毛髪に浸透した「染料が発色」するという仕組みになります。
毛髪内部に入ったカラー剤は、化学反応で分子サイズが大きくなり、髪の栄養(たんぱく質と水分)と絡まることで、毛髪内に定着します。
ダブルカラーとは?
ダブルカラーとは、カラーリングを一度に2回することです。
ブリーチしてからカラーリングすることを指す場合が多いのですが、最近では、ブリーチなしの通常カラーリング2回というダブルカラーも増えています。
一度、ブリーチや明るめのヘアカラーでベースの髪色を明るくした後にカラーをまたすることで、原色に近い色になったり、透明感がある髪色を作ります。
特に、ブリーチなしのダブルカラーは、「ヘアダメージは気になるけど、透明感のある髪色にはしたい」という方たちに最近人気が出てきているカラーリング施術です。
ブリーチとは?
ブリーチとは、簡単に言うと「脱色」です。
髪の色素であるメラニンを分解して色を抜いていきます。放置時間や回数により、茶→金→白とだんだん色が抜けていきます。
日本人は元々髪が黒いので、明るい色にしようと思うと、理想通りの発色は難しいものです。
黒い画用紙に黄色やオレンジのクレヨンで絵を描いても見えませんよね?カラーリングも同じ理屈です。
そのため、白に近い色や原色系など、黒ベースだと発色が難しい場合に行うことが多い施術です。
カラーだけ見ると理想的かもしれませんが、脱色する際に髪の栄養素も一緒に抜いてしまうので、ヘアダメージがかなり出ます。
ブリーチを繰り返すと、枝毛や切れ毛だけでなく、毛先が溶けてしまうこともあるくらいですので、髪の状態によっては出来ない場合もあります。
ダブルカラーはブリーチが必要?髪へのダメージは?
ダブルカラーには、ブリーチありとなしの場合がありますが、その違いは何なのでしょうか?
理想の髪色にはしたいけれど、なるべく髪の負担にならないようにブリーチは避けたいという方も多いと思いますので、解説していきます。
ブリーチが必要な色味
ダブルカラーを希望する方は、
「ブリーチは髪が傷むからイヤだけど、外国人のような透明感があるカラーやはっきりした色が出るカラーにはしたい」
と考えていると思います。
しかし、ブリーチを必要とする色もありますので覚えておきましょう。
ミルクティーのような白っぽい色
白っぽい色やクリーミーな色味は、元の髪が黒いとどうしても出てきません。
ブリーチで色素を抜いて明るくした後でないと、白や淡い色は難しいのです。
赤やピンクのような原色
彩度が必要な色はブリーチが必要と考えておきましょう。
理由は、白っぽい色と同じです。元が黒いと、彩度が負けてしまい発色しないのです。
ブリーチが不要な色味
最近では、ライトナーというMAXレベルまで明るく染めることができるカラー剤が出てきました。
ブリーチではないので、白っぽい発色までは望めませんが、ワンカラーより色の幅は広がります。
グレージュなど暗くて透明感がある色
最初に赤みを極力消し、彩度を上げてから、グレー系のカラーを入れます。
単色よりも濃さが出るようになるので、暗くても透明感のあるカラーが可能になります。
ベージュ系の明るい色
日本人の髪は、どうしても赤やオレンジが強いものです。
それを、最初に極力明るめにしてからベージュをかぶせることで、赤味やオレンジ味が消えて、外国人のようなクリーミーなベージュカラーに近づきます。
ヘアダメージの程度
気になるヘアダメージはどの程度でしょうか?
ブリーチありのダブルカラーは、当然ハイダメージです。一度抜けた色素は元に戻せませんので、慎重に判断してくださいね。
ブリーチなしのダブルカラーも、一度に2回カラーをするので、単純に通常カラーの倍のダメージと考えておいた方がよいです。
「ダブルカラーはヘアダメージが少ない」とも言われますが、あくまでブリーチなしのダブルカラーが、「ブリーチありの場合よりもダメージが軽い」ということです。
美容院で困らないために知っておきたいこと
ダブルカラーが初めての方は、美容院でどうオーダーしていいのか、料金はどのくらいかかるのかなど気になることが多いのではないでしょうか。
最近では、美容院の予約サイトを利用される方も多いと思いますが、そこでダブルカラーがメニューになければできない可能性もあります。まずは、事前に確認しておきましょう。
その上で、せっかくのカラーリングで失敗しないためにも、また、美容院で焦らないためにも事前に確認しておきたいことをご紹介します。
オーダー方法は?
まずは、美容師さんに理想のイメージ画像を見せましょう。
もしかしたら、通常のカラーリングだけでいいかもしれないですし、ブリーチ必須かもしれません。
なお、オーダーでは色落ちを見越して「理想より濃い(暗い)色にしてもらう」のもポイントです。
ダブルカラーは一度しっかり色素を抜いてからカラーを被せていくため、普通のカラーリングよりオレンジが強く出たり、金髪に近くなって色落ちしていきます。
一か月に一度など、頻繁に美容院に行ける方はいいかもしれませんが、なかなかそうもいかないと思いますので、なるべく長くカラーを楽しむためにも、あらかじめ濃いめ(暗め)に色を入れておくといいでしょう。
料金は?
ダブルカラーで気になることの一つに料金があるのではないでしょうか。カラーリングを2回行うので、「料金も単純に2倍?」と気になりますよね。
こちらについては、実際のところは美容院や内容により異なりますが、だいたいこのような金額設定が多くなっています。
・ブリーチありのダブルカラー
15,000円~30,000円
・ブリーチなしのダブルカラー
10,000円~20,000円
ブリーチあり・なしで料金が変わってきますので、事前によく確認しておきましょう。
どのくらい時間がかかるの?
一度の施術で終わるのが魅力のダブルカラー。どのくらい時間がかかるのかも気になりますよね。
だいたい2時間~3時間半と考えておくといいと思いますが、髪の状態や希望の色によっても異なります。
短時間で終わるケース
・行きつけの美容院でカウンセリングがスムーズ
・髪質や現状の髪色から、なりたいカラーが再現しやすい
・ブリーチ不要のダブルカラー
時間がかかるケース
・はじめて来店する美容院でしっかりカウンセリングが必要
・ダメージがあるなど、カラーリングが入りづらい状態
・ブリーチが必要なダブルカラー
・ロングヘア―
あくまで目安ですので、ダブルカラーをする時はその後の予定に余裕を持っておくことをおすすめします。
まとめ
ここ数年で人気が出てきているダブルカラー。
「外国人風のカラーができる」「ダメージが少ない」など魅力に感じることが多いかもしれませんが、何事もメリットとデメリットがあります。できれば信頼できる美容院でよく相談してから挑戦してみてくださいね。